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2018年06月04日

もう書いてもいい頃だろう。

前職で働き始めて1年経たないぐらいの頃、高校生の知り合いがうちにバイトで入ってきた。
というか、自分が誘った。とにかく人手が足りなくて、しかも紹介者には報酬があったから、まだ出会って日の浅いバイトを探していた彼女に声をかけた。
高校生はちょっと…という職場の反応だったが、誘ったのが年を越えたぐらいのタイミングだったこともあり、高3なんか大1みたいなもんだろうという解釈で無事働くことになった。それぐらい、当時のうちには人手が足りなかった。
彼女はよく働いた。周りとのコミュニケーションは苦手というかたどたどしかったけど、それは俺がフォローしたし、物分かりのいい彼女は次第に空気を察して改善されていった記憶もある。
彼女がいつ辞めたかは覚えていない。ただ、当時勤めていた子会社が本社に吸収合併されたり、業務を別会社へ委託したりで、あれだけ人手が足りなかったのに次々と人がいなくなった。彼女もそのいなくなった中に含まれていた。
それから数年が経ち、彼女に再会したのは共通の知り合いのバンドの解散ライブだった。とはいえ、その時話したのは僅かな時間。
それが、最後の会話になるなんて思いもしなかった。

更にその後数年が経ち、働き過ぎておかしくなった俺は休職を余儀なくされ、ようやく復帰した時のこと。
これまた共通の知り合いから、彼女が亡くなったことを教えてもらった。何があったかは分からない。だが、病気で病院で亡くなったというわけではなかった。
最後に会ったあの日、もっと話せてたら…と今更何も生まない後悔が定期的に頭をよぎる。
音楽が好きでバンドが好きで、フェス参加常連だった彼女は、もし今生きてたらどんな音楽に胸を踊らせるんだろうか。
いや、今でも俺の見えないどこかできっとデカいヘッドフォンして新しい音楽を探してるに違いない。
そんなわけはないけど、どうかそう思わせてください。


dai9101 at 01:00│Comments(0)clip!日記 

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