2014年04月
2014年04月30日
2014年04月29日
2014年04月27日
ウルフルズ「ヒーロー」
ウルフルズ復活は少し前だけど、この曲が余りにも素晴らしかったから書こうと思う。
俺が音楽を聴き始めたとき、他のバンドも沢山いたしそっちの方が売れてて、ウルフルズは安定期って感じだった。でも、ウルフルズみたいな剥き出しのバンドは他にいなかったし、いたとしてもウルフルズ程の第一線で活躍してたバンドは少なくとも当時いなかった。
ウルフルズが凄いのは、剥き出しであることをずっと変えなかったこと。
メンバーが抜けて売り上げが落ちても、同時期のバンドが解散したり活動休止しても、音楽性を変えずに21年もずっと走っていたのだ。
だから尚更、活動休止を発表した時はショックだった。しかし、仕方がないよなとも同時に思った。
音楽の幅は決して広かったわけではないし、その中でひたすら試行錯誤して進んできていたことの苦労はバンドをやったことがある人間なら誰しも分かるはず。
外から見れば、味になるかもしれない。しかし、それはあまりにもマンネリに繋がりやすい。リスナーだけではなく、バンドをやっている側もそれは同じ。
俺はその味がたまらなく好きだった(それに気付いたのはここ数年だけど)
復活して最初の曲、「どうでもよすぎ」もまさにその味を踏襲していて、ミュージックステーションに出た時は歓喜した。しかし、それは何も変わってないことで生まれる不安もあった。また進歩がないとかで休止してしまうんじゃないかとか、今度は解散じゃないかとか。
しかし、この「ヒーロー」という曲を聴いて驚いた。剥き出しは剥き出しでも、今までのウルフルズにはないテイストのサウンドへ踏み込んでいたから。しかもそこに迷いみたいなものは感じない。
ここに行くための活動休止だったのかもしれないね。
ウルフルズはまだまだ素晴らしい人生の応援歌を聞かせてくれるだろうし、聞き続けていたい。